O次郎の足のこと(1)~不吉な予言 [足のこと]
未熟児で生まれたO次郎は、
最初から、発達が少しゆっくりだった。
なんとか立って 歩き出したものの
すぐ座り込んでしまい、長く歩けない。
同じ年の子達が 活発に動き回る中で
O次郎は 動きそのものが少なかった。
心配になって 医療機関などで相談しても
一様に「まずは 様子をみましょう」だけ。
そして迎えた検診で、保健師さんに言われた。
「もしかすると、あまり上手に歩けないままかもね。」
その日は、とてもお天気が良く、
窓から 太陽の光がサンサンと差し込んでいた。