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O次郎の足のこと(4)~批判にさらされて [足のこと]

O次郎より小さい子がトコトコ駆けだしたりする中


特に、O次郎は寝返りもスムーズにできなかった。


布団に傾斜をつけたり、手を貸したりして

一日に何度か寝返りの練習をしたものの

すぐにできるようにはならなかった。



寝返りの練習に並行して、

少しずつ歩く練習も始めてみた。


両手を持ったり、片手をつないだりして、

家の中や、家の外の階段などでの練習。


お天気、そしてO次郎の体調や機嫌をみつつ

ずいぶんと私自身の気持ちを奮い立たせて

練習をするように努めた記憶がある。

 

O次郎の足のこと、そして親子練習のことを

なんとなく知るようになった人の中には

執拗に批判してくる人達がいた。



「練習なんてしなくても大丈夫」

「こんな小さな子に訓練なんて、かわいそう。」

「親の見栄と傲慢でしかない」

「自然にまかせるべき。神様が決めること。」

「本当に足が壊れて歩けなくなったらどうするのか。」

「一生あまり歩けなくても別にいいでしょ。」

「歩ければ幸せになれるとは限らない」


そんな強い言葉にたびたび怖さを感じた。




さらに、広場で遊ぶ子供達の中には
O次郎が、あまり運動できない様子を見て、
好奇心に満ちた目をして
容赦なくそばに近寄ってくる子もいた。
そして、O次郎の目の前で得意そうに
歩いたり走ったりする様をみせつけてきた。
「どうして?ねぇ。どうしてこの子歩けないの?」
と何度も何度も質問してくることもあった。
私にはどれもがキツイ出来事で、
外で練習するのは本当に嫌だった。
背中におんぶして連れ出すU一郎は
そんな時も、相変わらず寝てばかりで
私の不安をただただ募らせていた。
でも、肝心のO次郎は、
一日に何度も外で練習をしたがった。
私の手を頼り、いつもぶら下がっていたけれど
O次郎にとって「歩くことは楽しみ」だった。
だから、一向に結果が出そうにない練習を
なんとか続けられたのだと思う。
 
  


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