子供たちの障害についての悪い予言(2) [予言の書棚]
発達が遅かったU一郎とO次郎が
言われ続けたいくつもの「悪い予言」。
今になって、落ち着いてふり返ると
根拠のない占いレベルのものが多かった。
それでも、それなりに心を乱されたけれど、
必ずしも悪いことばかりではなかった。
どうしてかというと、それはやっぱり、
その「悪い予言」が的中にしないように
出来る限りの手を打とうとしてきたから。
「悪い予言」がなければ、
「そのうち、できるようになるかも」と
ただ様子を見て過ごしてしまって
取り返しがつかなくなったこともあったかもしれない。
そして、いくつかの「悪い予言」は
すでに「当たらなかった」と言える。
その一つは、「発語」。
多くの関係者が、
「この子達は。喋れないかも」という想いを抱きつつ
私達親子と接してきたように思う。
そんな風に感じることが何度もあった。
そして、反対されつつも
自己流で、2人に言葉を教えた。
思ったようにはいかなかったけれど、
子供たちは、多少、言葉を使えるようになった。
もしも、子供たちが
今でも全く言葉をつかえなかったら
私のカナシミはもっと深かったと思う。