私が深める私のカナシミ [カナシミ]
子供たちに、発達障害や知的障害があるため、
医療や福祉関係の施設などに 通うことが、多い。
そこは、普通の子供たちは、
一生行くことのない場所だろうし
そこが 一体どんなところなのか、
大人ですら 知らない人が多いだろう。
私の子供たちに 問題が多いせいなのか
それとも、やっぱり運が悪いのか
溜息を押し殺して過ごすことは、少なくない。
だから、他の障害のある子供を持つお母さんと
お互いに、たまった愚痴を聞きあうことがある。
ある時、その中の一人のお母さんに言われた。
「でも、A国なんて時間は守らないのが普通だし、B国なんて、嘘つきがいっぱい。」
「だから、それに比べれば、予約の時間は守られるし、一見まともにやっているんだから、全然まし。」
「こっちも、適当にやってればいいのよ!」
このお母さんは、海外経験の豊富な方で、
合理的に物事を考える 明るい方だ。
あまり お会いする機会はないけれど、
お話しすると、少し気持ちを浮上させてくれる。
私のカナシミの深さは
私のせいも 多分にあるのかもしれない。