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障害のある子供の命の値段(1) [放課後等デイサービス]

新型コロナウィルスの感染者が爆発的に増え、

2度目の緊急事態宣言が出ると報道があったため、

子供たちが通っている放課後等デイサービスに

「今週の金曜日は、お休みします」と連絡した。


欠席の理由に、こんなことを話した。


もちろん、子供たちを、感染させたくないのが一つ。

2人ともアレルギーがあり、どういう症状がでるか怖い。


それに、もし感染した時、昏睡状態などでなくて、動き回れる状態だと、

子供だけで入院なんて、普通にできるとは思えない。

日本中がコロナで大変な時に、病院のスタッフや患者さんに、

一体どんな迷惑をかけてしまうのだろうか。

想像しただけで、恐ろしい。

結局、コロナ以外のことで迷惑をかけてしまう子供たちは、

やむなく鎮静剤などを打たれて、

さらに、その副作用で苦しむのではないだろうか。


また、もし私達親に感染した場合、子供を見る人がいない。

いろいろ問題を起こす子供たちだし、もう幼児ではないから

私達親の兄弟や親せきには、とても頼めない。


そういう場合は、児童相談所に一時保護されるらしい。

そうなると、おそらく子供の居場所は教えてもらえなくなり、

子供と電話で話すこともできなくなるという話をきいた。

そういうのは、親として、当然、避けたい。



放課後等デイサービスのスタッフは、

「なるほど、なるほど。」と話しを聞いてはくれたが

その後、続けざまに、こんな提案をしてきた。

「他の曜日や時間も、少し空きが出たので、そっちなら来れませんか?」

「知っている移動支援のスタッフに余裕が出たので、

移動支援を利用して、通所すると、自立の訓練にもなりますよ。」


移動支援というのは、自分だけで移動するのが困難な人に付き添い、

ある場所から目的地までサポートしてくれるサービスだ。


でも、U一郎もO次郎も、かなりの早さで動き回るADHDなので、

特に外では、一瞬たりとも目を離すことはできない。

だから、私は、いまだに2人に「迷子ひも」を使ったりする。


けれど、移動支援では、身体拘束である「迷子ひも」は使えず、

せいぜい手をつなぐことくらいしかできない。


「2人ともきっと迷子になるから、移動支援は使えないです、、」

と言うと、そのスタッフはこう返答した。

「迷子なんてならないですよ。それに、日本の警察は優秀だから」


時間もなかったので、もう話を終わらせることにした。

「じゃぁ、考えておくので、金曜日は欠席でお願いします。」

すると、何か勘違いしたような明るい声で言われた。

「ありがとうございます!」


子供たちの価値や安全が、軽んじられているように感じて、

ちょっと悲しく、そしてしんどくなってしまった。

 


  


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