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さようなら、みんな。ありがとう。 [カナシミ]

コロナ禍での、初めての年賀状。


年末に書いていた時、

相手の状況を想像して、どう書いたらよいのか、

いろいろ 考える機会があった。


その時、思いついたことがある。


最近は、とても高齢の上司や先生などが、

「年もとってきたため、年賀状はこれで失礼します」

と書かれた賀状もあったので、

「私も、この年賀状で、みんなとさよならしよう」

と、ひらめいたのだった。


子供たちの障害のことは、友人や知人に全く話していない。

「どうしようかな、なんて言おうかな」と思う中で

同窓会や、家族連れでの食事会などが、

昔の仲良しメンバーもいる様子で開かれていた。


どれに参加するにしても、

「みんなに、気を遣わせてしまうかな」、とか

「向こうも、きっと困るだろうな」、とか

あれこれ考えるだけでなく、

実際問題、U一郎とO次郎を連れて行くことは

ほとんど 不可能に近い状態だった。


だから、いつもいつも、

「子育て中で、忙しい」、とか

「仕事がある」、とか

ちょっとごまかして、スルーしていた。


でも、「それって、いつまで続けるのかな」って

ずっと、なんか気にかかっていて

そういうのも、なんだか嫌になっていた。


そこで、今回の年賀状には、

とても親しかった相手だけ、子供の事情を簡単に説明した。

そして、それ以外の人には、「一身上の都合」と書いて、

全員に、今までのお付き合いにお礼をして、

今後は、静かに自分達の生活に入ることを書いた。

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お正月を迎え、驚いてメールや電話をくれた人もいる。


「何かできることがあったら、力になる」と

言ってくれたすごい人もいた。

  

でも、皆に、しばらく静かに過ごしたいことを伝え、

これから先、もう 約束をして会うつもりはないことを、謝った。


仲の良かった友達が、電話口で泣き始め、

なんだかよくわからないままに、私も泣いてしまった。


幸せで楽しかった時間を 思い出した。

そして、U一郎とO次郎には、

そんな思い出は、きっと、できないだろうことを

本当に とてもカナシイと 思った。


その後、携帯電話の番号とメールアドレスを変更した。

これは、思ったよりも、大変で面倒な作業だったけれども、

想像していた以上に、気持ちがすっきりして落ち着いた。


想い出は、想い出のまま、ずっときれいに残したい。

そして、私は、もっとU一郎とO次郎に向き合って、

人生の最期に向かって、しっかりしないといけない。


楽しかった。ありがとう。元気でいてね。                

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