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O次郎の足のこと(8)~就学相談におびえる [足のこと]

就学相談が近づくにつれ、

自分自身の受験の時とは、比較にならないほど

私は、暗闇へと追い詰められていった。


O次郎は、全体的に発達が遅かったため、

自然と、支援学級への入学を考えていた。


でも、足の問題が長引くにつれて、

足が原因で、支援学校に行かされるのではないか

という心配が出てきたからだ。


O次郎を、支援学校に行かせたくなかった理由は、

U一郎が、先に支援学級に入っていたことが大きい。


支援学校は、U一郎の学校とは反対方向で、

さらに、家からは、とても遠い場所にある。

スクールバスはあるが、毎日、バス停までの送迎が必要だ。


毎日、U一郎を学校まで送迎しているのに、

さらに、O次郎をバス停まで送迎なんて、

時間的に無理だった。


「でも、皆さん、なんとかやりくりしてやってますよ」

「そこをなんとかするのが、お母さんの力でしょう」

「始まってみれば、なんとかなるから」


そんなことを言う療育の先生や自治体の人もいた。

でも、これ以上の無理な生活は、

私は、絶対に嫌だった。


また、知的には、O次郎の方が、U一郎よりも早く伸びたため

そんなO次郎を支援学校に入れるのは、

変だと思っていた。


O次郎の足のぎこちなさや弱さは、

足首やひざで支える力、大腿骨の動きなどを見ると

直ぐに気が付く程度のものだった。


でも、病院で相談しても、相変わらず様子見で、

病名もつかず、「生活上の注意」も全くなかった。

そのため、就学相談では、足の問題に全く触れずに

支援学級への進学が決まった。



ほっとしたものの、

O次郎の足の弱さやぎこちなさは、

小学校の日常生活や体育の授業、校外学習などで

ケガや事故を起こすのではないかと、

やっぱり心配だった。


そこで、小学校の入学前に、

支援学級の先生と、直接会って、

O次郎の足のことを思い切って話してみた。


先生は、私の心配を受け止めてくれたが、

「お医者さんから何も言われていないなら、大丈夫ですよ」

と、軽く流した。


その安易な感じに、新たな心配が生まれた。


でも、O次郎も家の近くの小学校に行くことになっため、

「あまり心配するのもよくないかな」、

と少し気を抜いた。



  


  


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