●お絵かき

お絵かきが好きなU一郎は、特にクレヨンを好んで使いたがる。


私は、U一郎のお絵かき中、

絶対に、そばで見守らなければならない。


なぜかというと、

U一郎は、クレヨンでのお絵かきに飽きると、

必ず、クレヨンの側面を、別のクレヨンで塗りたくり

そのうち、クレヨンを爪で壊して、粉々にし、

しまいには、それらを歯や皮膚、床や壁などに塗り始めるからだ。


私は、U一郎がクレヨンで遊び始めるのを見て、

それをなんとか思い止まらせ、その後片付けをするのが、

本当に本当に大嫌いな時間で、いつも息が苦しくなる。


療育では、U一郎のこの行動について、

「クレヨンを何に使うかわかっていないから」

「物には役割があることが、まだ理解できない段階にいる」

と説明していた。


私には、そうは思えないのだけれど、

何にしても、どうしたら止めさせられるのかわからない。


とりあえず、私自身の心の安定を取り戻すためにも、

爪で削れないようなクレヨンに変えようかと思っている。




たとえば、サクラクレパス さんかくクーピーペンシル

これなど、説明書きには、こう書かれてある。

「持ちやすく、折れにくく、描きやすい。」

「本体・塗面もべたつかず、手が汚れにくい」

「色鉛筆の描きやすさ”と”クレヨンの持つ発色の美しさ”の両方を兼ね備えた」


素晴らしすぎる!これって、そういうものだったんだ!

私にとって、嬉しいことばかりじゃない?


爪でガリガリできないクレヨンは、

U一郎にとってはつまらないかもしれないけれど、

試してみても良いかなと思った。


ただ、よく見ると【対象年齢】2~3歳児 とある。


U一郎の凸凹の凹の部分は、まだこの辺りなのかな、と思い

少し浮上しかけた気分が、すぐにへこんでしまう。


でもまぁ、今日も、U一郎のお絵かきの後に、

クレヨンを壊され、あちこち汚されてしまったので、

早くこの状況から抜け出せるようにしよう。