未熟児で生まれたO次郎は、

最初から、発達が少しゆっくりだった。


なんとか立って 歩き出したものの

すぐ座り込んでしまい、長く歩けない。

同じ年の子達が 活発に動き回る中で

O次郎は 動きそのものが少なかった。


心配になって 医療機関などで相談しても

一様に「まずは 様子をみましょう」だけ。


そして迎えた検診で、保健師さんに言われた。

「もしかすると、あまり上手に歩けないままかもね。」




その日は、とてもお天気が良く、

窓から 太陽の光がサンサンと差し込んでいた。