O次郎の足のこと(2)~孤立の始まり [足のこと]
検診で言われたのは、不吉な予言だけで、
O次郎が あまり歩けない原因の手がかりすら
全く得られなかった。
そして、紹介先された療育センターでも
状況は同じだった。
療育センターでは、定期的に通うように促されたが
あまり長く歩けないO次郎に加えて、
眠り病のように 寝てばかりのU一郎も抱え、
ほとんど通うことは できなかった。
他の子供は、エネルギーの塊みたいに
よくしゃべり、動き回っているのに
どうして 私の子供たちは
まるで 魚屋に並べられた大型魚のように
グデッと 床に横たわってばかりなの?
同じような悩みを抱える母親に
出会えたことは 一度もなかった。