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O次郎の足のこと(7)~就学前の焦り [足のこと]

生まれた時から、足の関節がとてもゆるくて、

普通は曲がらない方にも曲がりそうだったO次郎。


のっぺりした偏平足で、全く土踏まずがなく、

ひんやりした感触と、横に広がる皮膚の感じから

「まるで何か違う生き物の足みたい」

とよく思ったことがある。


複数の保育園に入り、週に数回通っただけで、

自然と活発になり、自分で動き回ることで

足がずいぶん鍛えられたと思う。


でも、それだけでは不十分に感じたので、

家や外で、ずいぶん練習を繰り返した。


その頃、O次郎は、

私の支えなしでジャングルジムには登れなかったし、

少し高いすべり台も、階段をのぼる途中で

足を変な方向にまげてひっくり返って落ちそうになったりした。


また、車道と歩道に間にある縁石に、登りたがったが、

1人で登り降りすることは、自分では絶対しなかったし、

はたで見ていても、脚をひねりそうで危なかった。


年長さんになるにつれ、できることは増えたが、

危なそうな場面はまだまだ多く、心配の連続だった。


医者や療育で、何度も相談してはみたが、

「様子をみましょう」というお決まりの回答ばかりで、

私はいつも、不満でいっぱいだった。


様子を見るというのは、

大ケガをするかどうか、ただ何もせず見ているということ?

様子を見て、そして、どうなった場合、どうするの?


当然、誰も何も答えてはくれなかった。


就学の日が刻々と近づき、

この状態で、O次郎は、本当に無事に

学校で5時間とかの長い時間を過ごせるのか不安だった。


けれど、就学相談でO次郎の足の話をすると、

支援学校に決定されるのではないかと怖かった。


そこで、晴れの日だけでなく、大雨の日など、 

わざと足元が悪い日にも、歩く練習に出かけて

雨風ですべって転びそうになったり、

傘をさしながら荷物を持って歩いたりする練習を、

O次郎と続けた。


緊急事態が大好きなO次郎は、

悪天候で、道が悪い日ほど大興奮して騒ぎまくり、

なかなか帰りたがらなかったので、本当にうんざりした。


  


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