障害のある子供が行方不明になった時(1) [放課後等デイサービス]
学齢期の障害のある子供に対する福祉施設には、
放課後等デイサービスというのがある。
小学生1年生から高校3年生までが利用でき、
U一郎とO次郎も、この施設を利用している。
その施設に集まっている子供たちは
知的障害、自閉症、ADHDなど、多種多様だ。
預かり型の施設だと、10人程度の子供たちを
3~4人程度の指導員で、面倒みることも多い。
その施設通う子供たちは
分別とか 自分を律する力とか 危険を避ける力とか
そういうことが 年齢よりかなり低いことも多い。
そのため、「脱走」とか「内緒でこっそり外出」とか
そんな意図もなく、なんとなくフラフラ~っと
誰にも断らずに、外に出て行ってしまう子供がいる。
そういう子供は、施設での預かり終了時刻までに
自分で施設に帰ってくるはずもなく、
自力で、自宅に帰ってしまうこともない。
いわゆる「行方不明(見失い)」になる。
私は、施設にU一郎やO次郎を迎えに行った時、
「施設に通う別の子供が行方不明になった」
という非常事態に居合わせたという経験がある。
それは、別々の施設で一回ずつ、全部で10回未満。
本当に、なんて運が悪い。
そんなこと、知りたくなかったからだ。